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Works

建築家 降旗範行・酒井千草が主催する建築設計事務所FULL POWER STUDIOのオフィスの実績・プロジェクトのご紹介

会計事務所の本社建替え計画。セキュリティや秘匿性と、活発で創発的なオープンなオフィスという相反する要望を、スキップフロアのレベル差とアダプティブな機能配置によって面積を抑えながら実現した。雪の多い計画地で南側への建物配置が制限されていたため、建物北側に極力太陽光を取り込み、融雪を促すサステナブルな解決を図り、大開口から内部を見せつつ、夏の西日をカットし、冬の雪をガラス面に寄せ付けない屋根形状と深い庇を計画した。螺旋状の内部と外部環境に呼応したユニークな形状によって地域のランドマークとなる建築となった。


三重弁護士会館
知の記憶と会員の想いが表出する新たなまちのランドマークとなる外観

三重弁護士会館

受賞

  • 愛知建築士事務所協会建築賞 受賞

所在地

  • 三重県津市

主要用途

  • 事務所

建主

  • 三重弁護士会

意匠設計

  • FULL POWER STUDIO

構造

  • 建築構造研究所

設備設計

  • 建築設備計画

施工

  • 清水建設

規模

  • 敷地面積 841.29㎡

  • 建築面積 535.50㎡

  • 延床面積 1034.20㎡

  • 建蔽率  63.65%(許容:90%)

  • 容積率 101.61%(許容:300%)

  • 階数 地上2階

Photo

  • 新名清



知の記憶と会員の想いが表出する新たなまちのランドマーク

計画地は、官庁街かつ歴史的景観地区・津城二の丸に位置する。会員数増加と市民サービス多様化に対応する新たな会館が求められた。市民の駆け込み寺として、気軽に立ち寄りやすい開かれた場が求められる一方、プライバシー配慮、そして会員の自己研鑽交流の場としての落ち着いた設えが求められた。


そこで、1階のアプローチ部分は開放的な設えとしつつ、1・2階の活動諸室を、クロスメッシュルーバーにより、人影が感じられる程度の半開放なファサードデザインとした。


これらの外観イメージは、会員による地域らしさを形にするワークショッブで抽出選定された。津城石垣のシルエット「台形ファサード」、三重県5地区の会員の交流の場と、公平性の象徴としての天秤イメージ「5つの山形構造柱」、そして三重の伝統工芸組子「格子スクリーン」。これらを、合理的なV型RCブレース柱構造や、年間を通し建物への負荷を低減するクロスメッシュルーバー等で実現することで、「地の記憶」と「建築機能」を兼ね備えるエモーショナルな風景を創出した。


XY方向の地震力に合理的なRCブレース柱による構造計画
XY方向の地震力に合理的なRCブレース柱による構造計画

津波浸水を想定し、1階床レベルを上げ、緩やかなスロープでつなぐ
津波浸水を想定し、1階床レベルを上げ、緩やかなスロープでつなぐ




ルーバー越しの穏やかな光が差し込む会員のためのクリエイティブラウンジ
ルーバー越しの穏やかな光が差し込む会員のためのクリエイティブラウンジ
市民の駆け込み寺として、立ち寄りやすい開かれたエントランスアプローチ
市民の駆け込み寺として、立ち寄りやすい開かれたエントランスアプローチ

トップライトから建物中央部にも自然光が降り注ぐ
トップライトから建物中央部にも自然光が降り注ぐ

最大230名収容でき、WEB配信にも対応したホール
最大230名収容でき、WEB配信にも対応したホール

合理的なV型RCブレース柱が象徴的な、立ち寄りやすい開かれたアプローチ
合理的なV型RCブレース柱が象徴的な、立ち寄りやすい開かれたアプローチ

写真説明左から)

  • 様々な写真から三重らしさを抽出したワークショップの様子

  • 三重弁護士会らしさや空間の使い方の意見を共有するワークショップの様子




名古屋駅西側エリア(リニア開業時の姿)デザイン検討業務委託に係るプロポーザルコンペ案 
名古屋駅西側エリア(リニア開業時の姿)デザイン検討業務委託に係るプロポーザルコンペ案 

スーパーメガリージョン実現により広域な結節点となる名古屋駅を、中部圏全体の歴史・文化・観光・産業と人々を繋ぐソーシャルな場として「ドラマチックステーション」とする提案。来訪者の玄関として駅広場を位置付け、持続可能なモノづくり精神を反映した低炭素社会のランドマークとしてのCLT木架構の大屋根を設け、地域の技術・伝統・歴史を示す駅前広場を計画した。大屋根のバタフライ形状の軒下空間、新幹線ホームに面したイベント広場、大型情報スクリーンなどを連携させ、高い情報発信力を持つ駅前広場を計画した。 





#プロポーザルコンペ案

会計事務所の本社建替え計画。セキュリティや秘匿性と、活発で創発的なオープンなオフィスという相反する要望を、スキップフロアのレベル差とアダプティブな機能配置によって面積を抑えながら実現した。雪の多い計画地で南側への建物配置が制限されていたため、建物北側に極力太陽光を取り込み、融雪を促すサステナブルな解決を図り、大開口から内部を見せつつ、夏の西日をカットし、冬の雪をガラス面に寄せ付けない屋根形状と深い庇を計画した。螺旋状の内部と外部環境に呼応したユニークな形状によって地域のランドマークとなる建築となった。


MMPCコンサルタンツ本社屋
MMPCコンサルティンググループ studio mirai office(Photo: 新名清)


MMPCコンサルタンツ本社屋 studio mirai

受賞

  • 第34回日経ニューオフィス賞

  • ニューオフィス推進賞(全国BEST16)

  • ​中部経済産業局長賞

所在地

  • 岐阜県高山市

主要用途

  • 事務所

建主

  • MMPCコンサルタンツ

設計

  • 建築:FULL POWER STUDIO

  • オフィス家具:イトーキ

  • 構造:EQSD一級建築士事務所

  • 設備:建築設備計画

施工

  • 建築:井上工務店

  • 空調・衛生:アクアテック

  • 電気:柳瀬電機

規模

  • 敷地面積 1,865.81 ㎡

  • 建築面積 433.71 ㎡

  • 延床面積 708.80 ㎡

  • 1階  438.71 ㎡/2階 270.09 ㎡

  • 建蔽率 23.25 %(許容:60%)

  • 容積率 31.36%(許容:200%)

  • 階数  地上2階

Photo

  • 新名清



地域社会の縮図リソースを活かしビジネスを加速させる会計事務所


 高山市に本社を置き、名古屋市にも拠点を持つ会計事務所の本社屋現地建替え計画。

 会計事務所には、地域のあらゆるビジネスが集まり、とりわけ高山のような地方都市においては、地域社会の縮図がある。その特性を活かし、地域のハブとなり、地域をつなぐ仕掛けとなる、コミュニケーション・クリエイティブのための空間「結」をつくることで、地域社会と共に、自社の発展にも寄与することを目指した。合掌造りの屋根葺き替えを村挙げ協同し、地域の絆を育む、「結(ゆい)」の心がある。「結」の心を継承し、顧客、スタッフが皆で知恵を出しあう場「結エリア」を建物の1階中央に添えた。1対1の商談、講演会方式の異業種交流会そしてワークショップに対応する、段床を持つ平土間空間「賑」を人通りの多い県道側に、活動が見えるよう配置した。秘匿情報を扱う、中二階以上のオフィスとも一体的につなぐことで、顧客と複数の部署をまたぐコミュニケーションが図られるように計画した。そして、ここで得られる情報を世界に発信するスタジオ「庵」を計画した。これと「賑」に併設した大型マルチビジョンを活かすことで、リモートで業務を行うスタッフとのリアルタイム連携を実現し、WITHコロナに対応したオフィスを実現した。



80インチ4面マルチの大型モニターと観客席となる大階段によるセミナー利用の様子
80インチ4面マルチの大型モニターと観客席となる大階段によるセミナー利用の様子

一続きの立体的な内部空間と外部環境に応じた屋根形状から生まれた建物形状
一続きの立体的な内部空間と外部環境に応じた屋根形状から生まれた建物形状


高いセキュリティが求められる会計事務所を開く




人が集まるオープンな場や視線が通る一続きの空間を目指す一方で、顧客の大切な情報守るための秘匿性確保が重要であった。一見、相対するこの課題を両立させるのが、半径22mの範囲に収まる螺旋状のスキップフロア型ワンルームである。螺旋状のスキップフロアやフロア間をつなぐ大階段が、平面・断面方向の距離を生み出すことで、一続きの空間でありながらも、互いの視線をずらし、セキュリティ確保を実現した。



雪国・高山の気候を踏まえたオフィス



水害の危険性と底冷え対策のため、床レベルを上げ、床吹き出し空調を計画した。一方で、雪国・高山のオフィスには、全天候型の屋根付き駐車場、車寄せが必要であった。そこで、建物の一部をピロティ状の駐車場・車寄せ空間とし、スキップフロアをつなぐ大階段の下に空調機械を収めている。また、北側の軒先を低く抑える傾斜屋根により、建物北側に極力影をつくらないようにし、雪かきの負担を抑えるとともに、西日による熱負を抑制する、深い庇によりガラス面に雪を寄せ付けない計画とした。夏場の回り込み日射には、夏の高山風物詩である「すだれ」を外部に計画し、集落景観に寄与する外観デザインとした。



主出入口から見た通り土間形式のエントランスホール
主出入口から見た通り土間形式のエントランスホール

山並みに調和し、風景を取り込む建物形状


螺旋状スキップフロアの内部空間と、外部環境に応じた外観が相応した、M型屋根の建物形状は、遠景に広がる北アルプスの山並みに調和する。また、1階西側には国道側に開いた大きな開口部から豊かな田園風景を臨み、中2階には風景を切り取るように窓を設け、東側遠景に臨む美しい北アルプスの山並みを眺められるようにした。また、2階は南側に開くことで、隣接する松倉山の緑を存分に感じることができる。オフィスに植物を置くことで生産性が上がることが知られているが、周辺に豊かな自然環境が広がる本計画地においては、周囲の風景を取り込むことでその効果を得ることができる。



中2階の集中作業スペース「静」から北アルプスを望む
中2階の集中作業スペース「静」から北アルプスを望む

エントランスホールからオフィス全体を臨む。一続きの1体空間のオフィスが広がる。
エントランスホールからオフィス全体を臨む。一続きの1体空間のオフィスが広がる。

配信スタジオにもなる1階カフェスペース
配信スタジオにもなる1階カフェスペース

オフィスの中枢となる中2階からはオフィス全体に視線が通る。
オフィスの中枢となる中2階からはオフィス全体に視線が通る。


南からの光が差し込み松倉山の緑を臨む明るい空間が創造性を高める2階のクリエイティブスペース「創」の様子。
南からの光が差し込み松倉山の緑を臨む明るい空間が創造性を高める2階のクリエイティブスペース「創」の様子。


敷地形状に沿うように配置された、2つの不等辺直角三角形を背合わせにした平面形状と、螺旋状にスキップする断面形状を踏まえ、その中心部に、コアフレームとなるH鋼による片流れブレースを配置し、多方向の加力に対しバランスの取れた構造計画とした。これにより、偏心を抑えるとともに、外周部の柱断面を小さく抑え、大空間でありながら、高山の古民家を彷彿とさせるような、構造部材スケールを実現した。




部屋用途イメージにあわせた墨によるアートワーク






南西の夜景を臨む
南西の夜景を臨む

あたたかな光が漏れる北西夜景を臨む
あたたかな光が漏れる北西夜景を臨む


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